不眠・肩凝りの改善
不眠・肩凝りの改善
スプリントとは一体何か？歯科では通常噛み合わせを高くする硬い板の咬合挙上板が知られています。
しかし、これとは全く目的や材質が違います。当院の快眠スプリントとは、不安・緊張過多・過労からくる不眠を改善するスプリントのことをいいます。
不眠・不安を改善する療法は2つあります。
- 化学療法
- 物理療法
1.化学療法
化学剤、つまり薬物（入眠剤・睡眠薬）を使って眠れるようにする療法です。一般に精神科や心療内科の医師が使う療法です。
2.物理療法
その名の通り物理的に不眠をとっていく方法です。歯科的療法としては、歯のバランスを整えて全身の重力バランスをとり血行を良くします。寝ている時の姿勢は、皆さんが思っているより大事で、睡眠と深い関わりがあります。睡眠時無呼吸症候群は、新幹線の運転手の居眠りの原因として有名になりました。これもその一例ですが、もっと広い範囲で多くの人々の睡眠をより安定したものにできると思っています。
※薬物療法は、耐性（細菌や生物が薬品などに対して抵抗する力）が体にできて、だんだん強い薬になってしまいますが、物理療法には副作用がありません。ただし、治る途中で好転反応が出る場合があります。
眠りには質がある
「快眠」と聞いて皆さんは何を想像しますか？快適なベッド・静かな寝室…それもあると思います。当院では快眠スプリントを使用します。
【方法】快眠スプリントの治療順序
初診 顎のレントゲン撮影 衛生士による歯石除去 型取り （約1週間後） 完成 調整
このスプリントは上の顎につけるだけなので、話をすることに不自由を感じません。寝る時も口を開けられるので楽に呼吸できます。上下縛られたようなボクシングのマウスピースとは違います。もちろん、半透明ですので昼間つけていても目立ちません。
快眠スプリントができ上がったら、快適に装着できるかを確認します。軟らかい材料なので装着感は良好ですし、歯ぎしりが強い方でも簡単に穴は開きません。
※快眠スプリントを装着して寝ていただきます。夜中に目が覚めてしまう方は、つけていられる時間だけで外して構いません。段々慣れてきます。
朝、快適に感じられます。
※逆に、つけて眠れないほど神経が高ぶっている方は、昼間起きている時に極力つけるようにしてください。寝る時は外して構いません。
睡眠時間や、入眠までの時間が違ってくるはずです。
不眠症・不安は、女性に多い過度のダイエットによる栄養バランスの乱れも大きな原因です。栄養バランスの乱れにより、不眠につながる夜中の噛み締め・歯ぎしりなども起こります。ひどい方は、スプリント療法と併用して栄養指導（サプリメント）などで補助します。
快眠スプリントは、その方によってマウスピースの厚さや左右の高さ、顎の位置が違います。スポーツ店のマウスピース（熱で柔らかくなるタイプ）などを自己流に装着しないでください。最悪の場合、顎を痛めたり、歯が揺れてきたりします。
※当院の快眠スプリントは、インプラントやブリッジを入れている方にも、歯を保護する力があります。
肩凝り解消法
歯の噛み合わせを整えると肩凝りが消えます。正確にいうと、歯の噛み合わせが原因の肩凝りは、噛み合わせを整えることで解消します。では歯の噛み合わせが原因の肩凝りがどれぐらいの割合であるのか…私は70％ぐらいだと思っています。
これは、無料噛み合わせ診断で話したバランスシートで診断できます。つまりバランスシートで首が柔らかくなる人が70％程度救われるということです。
噛み合わせ・矯正
ただし、噛み合わせが極端に悪い人は非抜歯歯列矯正が必要です。
- 歯の噛む面の調整（少し削って形が悪い噛む面を修正する）
- 噛む面に積極的に白い接着性材料で改良する（レジンUP）
- 歯自体を正しい位置に治す（歯列矯正）
A. 邪魔している歯のみを正しい位置へ矯正する（MTM部分矯正）
B. 歯全体を正しい位置へ移動する
特に1・2を併用すると、かなり肩凝りは楽になります。
