むし歯治療
痛みに配慮した治療
麻酔液を人肌(体温)にする装置でその日必要な分を温めておく
丁寧な表面麻酔の応用
細い針
時間をかけた注射
よく切れる切削機械(タービン)で治療する
それでも特に緊張する患者さんには、鼻から笑気麻酔を吸っていただき、意識が少しぼんやりした状態で通常の麻酔をゆっくり打ちます。(笑気麻酔はあくまで緊張緩和、リラクゼーションです)
特殊症例として
- 笑気吸入鎮静法(N2O)麻酔:鼻から笑気を嗅いでもらって同じ手順で麻酔をする
- 歯を削るタービンのキーンという音を、シャーンという音にチューニング
触れるだけで痛いぐらい患部を腫らしてしまった方は、本人との相談でいったん投薬で数日様子をみて炎症が引いてから治療というのも、痛みを軽減する1つの方法です。
新しい治療機械はエンジンにトルクがあり、タービンという歯を削る機械は昔と比べ物にならないくらい良くなっています。歯は削る熱を持たせると痛いですが、冷却水の出方は昔のタービンは1ヶ所のみ、新しいタービンは3~4ヶ所で、霧状に歯を取り巻くように注水します。もちろん削るトルクも断然違います。つまりフェザータッチで削るのでビューンビューンと押し当てられるのとはまったく痛みの感じ方が違います。
極細、最短の麻酔針の登場
現在は、このような短い麻酔針を使用しています。あくまで患者さんの反応ですが、今までの麻酔よりかなり楽で、ほとんど痛みを感じないという感想をいただいています。
治療のためのイス(ユニット)にこだわっています
歯科治療時は、通常水平に寝るユニットが多いですが、当院は「くの字」に寝るユニットです。人間工学的に考えられていて、歯の治療時にリラックスできるポジションになっています。
患者さんと一緒に治していく
痛みの少ない治療はどうすれば可能なのか…。いろいろご案内したように、麻酔テクニックや極細の麻酔針は必要です。しかし、究極のリラックス治療とは、医師と患者さんが一緒に治療を進めることです。治療前にご本人の歯の画像を見ながら、今日の治療手順をしっかり説明し、治療内容をご理解いただきます。
患者さんにとって、何をされているかわからない状態での治療はとても不安です。治療前の説明は患者さんの安心感につながり、非常にリラックスして治療を受けていただけます。
歯科治療とは、医師の能力だけで良い治療ができるわけではなく、患者さんのご協力があって一緒に治している、そんな思いで取り組んでいます。